世界的な物価上昇に加えて、歴史的な円安により、日本国民の生活は日々苦しくなっていますが、現在も日本円の価値の下落は止まる所を知らず、政府の補助金によりインフラの料金は抑えられてはいるもののいつまでも継続するわけにはいかないため、どこかで物価は更に大きく上昇すると考えられます。
そんな中、国民は資産保護の戦略としてどのような対策ができるでしょうか。
この記事では、リスクを避けること自体がリスクであるという視点を探り、副業や投資を通じて資産を守る重要性について考えます。
何もしないことがリスクの温床
多くの人が、何もせずに現状維持を選ぶことがリスク回避だと思っていますが、この考え方は単純なリスク回避ではなく、むしろ大きなリスクを背負うことにつながる可能性があることを認識する必要があります。以下に、具体的な例を挙げて、何もしないことがリスクである理由を詳しく説明しましょう。
1. 投資をしないことのリスク
多くの人がリスクを避けるために、お金を日本円の預金に頼り切ることを選びます。しかし、これは実際には日本円の価値下落リスクを背負っていることに他なりません。具体的には、過去の経済データに基づく分析によれば、日本円の価値は年々減少しており、この傾向が今後も続く可能性が高いと言えます。その結果、日本円に頼り切ることは、実質的に資産の価値を減少させることを意味します。
逆に、多様な資産クラスに投資することは、資産の価値を守り、増やすための有力な手段となります。例えば、株式、不動産、外貨などへの投資によって、リスクを分散し、将来の経済的安定性を高めることが可能です。
2. 副業をしないことのリスク
副業を追求しないことは、本業収入に依存するリスクを高める可能性があります。これは、特に不確実性の高い経済環境において、重要な問題です。単一の収入源に依存することは、急激な経済変動や職場の変化に脆弱になるリスクを伴います。
副業を通じて収入を多角化することは、経済的な安定性を確保する手段として非常に有益です。副業によって、収入を増やすだけでなく、将来の不確実性に対する保険をかけることができます。また、新たなスキルを習得し、キャリアの発展にも寄与する可能性があります。
日本のリスク回避文化
日本においては、終身雇用などの文化的背景から、日本人はリスク回避思考が強く、新しいチャレンジを躊躇しやすいという研究結果もあります。
しかし、リスクを正しく評価するためには、「リスクを取らないリスク」を考慮する必要があります。
一般的に「日本人は平和ボケしている」と言われることがありますが、これまでの日本は非常に恵まれた環境にあり、思考停止で何もしなくても比較的豊かな生活を送ることができました。
しかし、今後は状況が変わりつつあります。
日本はますます少子高齢化が進行し、GDPは下降傾向にあり、先進国としての地位が揺らぐ状況にあります。同時に、日本円の価値も急速に下落しています。
これからの時代では、「何もしないリスク」をより強く意識する必要があると思います。
リスクを正しく評価して最適な選択を
リスクを正しく評価するためには、『リスクを取らないリスク』を考える必要があります。特に投資や副業の分野では、リスクを冒すことが、リスクを回避することよりも安全であることがあります。
・日本円に全力投資vs日本円＋外貨＋株式に分散投資
・本業のみvs本業+副業
と考えればリスクを取らない方がリスクであるというのは分かると思います。
「日本人は平和ボケしている」なんてよく言いますが、正直、日本は恵まれた環境だったので、思考停止状態でも何不自由なかった人が多かったわけです。
しかし、これからはちょっと様相が変わってくると思います。
今後の変化に備えて、思考停止せず、リスクを冒して行動できるか。
これが今後の社会を生き抜くポイントになると思います。
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